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徒然なるままに日暮らしブログに向かいて...

いつの間にか PLAYSTATION 3 が家にありました

PLAYSTATION 3/amazon (PLAYSTATION 3 60GB @amazon)

昨年に、ソニーのブラビアX1000を購入していたわたしですが、そもそも40インチのフルHD液晶パネルが欲しかった一番の理由は、PS3を楽しむのにベストなテレビがほしい、という、そんな不純な動機でした。しかしご存知のとおり、発売当初、PS3は品切れが続きなかなか入手できずにいました(このエントリーを書いている3月時点では大丈夫です)。そんなある日、ある会社の納会に参加している最中、突然親切な人から電話がかかってきて、
o「ひらたさん、いまちょっとネットつながりますか?」
h「あ、はい、ちょっとまってください、いまMacひらきます。なんでしょうか。」
o「アマゾンでPS3販売中らしいですよ」
h「え!」
o「またすぐになくなっちゃうかもしれないけど」
h「ポチっ」
o「買うならお早めに...」
h「いま、買いました」
o「...」
そんな会話(ビールを飲んでいたときの記憶で書いていますから、若干の脚色アリ)をして昨年の内に購入して、大晦日の日にPS3が到着しました。親切な方々、ありがとうございました。

で、せっかくPS3を手にいれたのに関係者のみなさまにはもうしわけないですが、忙しくて遊ぶ暇がないとか、PS3のローンチタイトルは個人的に趣味も合わず、まったく期待していなかったとか、諸々の事情で3月になるまで一本のゲームも購入せず「まいにちいっしょ」と「グランツーリスモHDコンセプト」だけで2ヶ月ほったらかしでした。というか、この二本の完成度が高いので、ゲームを買う必要もなかったという説もあります。やっと3月になって日本経済新聞に「PS3、ガンダムが援護射撃」という刺激的な見出しが躍るほどのキラータイトル「ガンダム無双」を購入して、おそまきながらゲームも遊び始めたところです。ガンダム無双はとても面白いです。と、閑話休題、PS3そのものについてちょっとレビューを。

まず、PS3とブラビアXの相性ですが、これはもう抜群といえるでしょう。実際にグランツーリスモHDコンセプトのゲーム中の画面を見ていただくしかないのですが、オープニングのデモ画面がそのままゲームになった感じで、1080pの大画面でのゲーム体験というのは、いままでのものとは随分ちがいます。うーん、写真では伝えられません。ベストリプレイのムービーもありますが、1080pのノイズレスで映し出される実際の画はこれの比ではありません。ここに賭けようという SCEI の姿勢は十分理解できました。ちなみに PS3 を接続するときには、当然、HDMI ケーブルを利用し、ブラビアのほうでも画面設定でフルピクセルモード、ノイズリダクション切り、色空間をワイドに設定してください。これで PS3 からの映像がハッキリクッキリ、これが「フルHDの世界なのだ!」という世界が広がります。トリニトロンからデジタルへ移行した甲斐があるというものです。ちなみに、この環境であれば、PS3のブラウザが非常に美しいです。フォントの美しさもあいまって、Safari と双璧をなす美しいウェブブラウジング環境が実現します。

しかし、この環境、普通にゲームとウェブブラウジングだけではちょっと(かなり)値段が高すぎます。そこで Blu-ray の再生環境も、どれくらいのものなのかと試してみました。PS3 登場で一気に売れたはずのイノセンスで比較してみます。Blu-ray で一枚買うならどれかな、とまだまだ少ない Blu-ray のコーナーにいって選んだのがイノセンス。たまたま(?)、うちにはイノセンスのDVDがあったので、BD版と一緒に同じシーンを映してみました。どちらも PS3で再生してブラビアの画面をデジタルカメラで撮影しています。サムネイルではあまりわからないかもしれませんが、リンク先では、液晶画面のピクセルが見えるような大きさにしてあって、違いがはっきりわかります。

Blu-ray


DVD

このとおり百聞は一見に如かず、すばらしいです。噂には聞いていましたが、見えないものがみえてくる感じです。もう、これ以上DVDを買ってはいけないと心に誓いました。とはいいつつも、もうファーストガンダムは予約していましたから、届いてしまいましたが...。先日、バンダイビジュアルが Blu-ray/HD-DVD の7月販売開始を発表しましたが、出たら出たでオネアミスの翼とか、また買ってしまうんだろうなあ...。

音楽環境としては SACD 対応が目玉でしょうか。これとか何枚かSACDを購入し丹念に聞いてみましたが、ハイブリッドで入っている CD の音と比べると、音の強弱の幅が広がった感じがしました。とはいいましても、SACD としてはどうなのかなど、正直なところうちの再生環境では大した違いが得られないため、真実を知るためにはさらなる投資が必要なようです。SACDはコピープロテクションが厳しいためリッピングできない、PS3の光オーディオ出力から直接出力されないためHDMIから取りださないといけない、とかとかちょっと敷居が高いですね。それでも SACD の多くのタイトルが CD とのハイブリッドなので、値段がそれほど違わなければ SACD のほうを買うのがいいんでしょう、きっと。ちなみに、SACDをチェックしているときに光デジタルからDAC経由のヘッドフォンで聞きながらPS3をいじっていて気がついたのが、PS3のカーソルの操作音がすごくいい音ですね。ブラビアのスピーカーもそんなにヒドいものではないと思うのですが、ヘッドフォン経由だと印象が全く違いました。

また、うちには Panasonic の HDC-SD1(エントリー参照) があるのですが、これの AVCHD 映像も再生できるようになりました。もともと PS3 の AVCHD 対応は完璧ではなく、AVCHD 形式の DVD の再生しかできなかったのですが、先日アップデートされた 1.60 から、ファイルを直接再生することにも対応してくれて、SDHC のなかの画像を直接指定して再生できるようになりました。AVCHDのディレクトリ構造はちょっと複雑で、かなり階層の奥深いところにファイルがあるのですが、それを指定するためには、SD カードを選択してメニューから「全部を表示」を選択してすすまなければならないようで、気がつくまで結構時間がかかりました。映像ファイルはPS3のハードディスクにコピーできるので、一度わかってしまえば簡単ですけどね。とにかく、これでやっと AVCHD の視聴環境が手にはいりました。AVCHD の再生で困っている人には PS3 がおすすめです。あとは Mac での編集環境ができれば...。

先日、パワースマッシュ3を買って、ゲームは面白いんだけどシャラポワの顔が全然カワイくないことにショックを受けたりして、フルHDの高精細の影響は女優さんだけではないんだなあ、と妙な納得したところで、すでにPLAYSTATION 3については語り尽されているような気もしますが、わたしなりに実体験したPLAYSTATION 3という次世代機について思っていることを書いてみました。先日始まった、Folding@home でも強烈な成績を出している らしく、ちょっと遠い未来へ行こうとしてしまった感もありますが、今後も Home などありますし、一緒に次世代の夢を見ていきたい人、まだまだ資金的についていける人には、この先にひとつのすばらしい世界が待っているような気がしてオススメです。

紹介した商品をまとめて インスタントストアにしてみました。よろしければどうぞです。