dh memoranda

徒然なるままに日暮らしブログに向かいて...

August 2005

moblog gw についての個人的見解

最近、ひょんな拍子になぜかまた仕事が忙しくなって、ついでに風邪を引いたりして、ちょっと疲れているのですが、今日は出先の会合から、比較的早く家に帰ることができたので、風邪を引いているのに、なぜか近所の酒屋でたまたま見つけた美味しいワイン(Santa Duc Heritage 2004)を飲みながら、久々にのんびりしています。

で、いまごろ気がついて申し分けないのですが、いつの間にか話題になっていた moblog.uva.ne.jp の利用についての見解をば。

We the Media の日本語訳読みました

(amazon.co.jp)

ダン・ギルモアの力作「We the Media」の邦訳「ブログ - 世界を変える個人メディア」を朝日新聞社からいただきました。ありがとうございます。ちゃんと読みました。充実した内容(それもブログなどの話ばっかりで、ちょっとマニアックなのに...)、訳も丁寧で、この本が日本で出版されたことは、とてもよいことだと、強く感じました。彼の国でも有名なジャーナリストでブロガーでもあるダン・ギルモアの圧倒的な取材力に支えられた豊富な情報により、この5年間 (1999-2004) のブログの歴史が網羅されています。ブログってなんだろう、といまだに困っている人は、この本を読んでみましょう。きっと誰よりも詳しくなることができます。わたしがブログに関わるようになったのは2002年頃からですが、ちょっと懐しくもなるような記述をそこかしこに見つけてしまいました。

しかし、この本はブログの歴史書でも解説書でもありません。ブログだけにとどまらず、Wikiなども含めて、普通の人々が発信する情報が、インターネットという新しいテクノロジーの力を借りて、メディアとしての価値を発揮していく様を実例を示しながら描いています。「ブログ・ジャーナリズム」という言葉は日本にも届いていますが、実態として何が起きているのか、これからどうなるのか (もしくは、なってほしいのか) ということが書かれており、流行に乗ってブログを導入したけど、これからどうしよう、というブログの運営者の皆様にも読んで損のない一冊だと思います。