dh memoranda

徒然なるままに日暮らしブログに向かいて...

November 2005

XML開発者の日に参加してきました

昨日の11月24日、XML開発者の日で講演とパネルに参加してきました。見にきていただいた方、ありがとうございました。今回のテーマは、REST と Atom で、ウェブログとも関係の深いエリアで、他の方々のお話は非常に興味深いものでした。

村田さんから Trackback の話を、ということで、講演では RESTっぽいウェブAPIのひとつとしてのトラックバックについて、またパネルでは、実際にサービスの構築側に身を置いている立場でお話ししたつもりです。個人的な感想をまとめると


Atom への注目度は高かった。一方、過大な期待をしすぎないことも重要

RSS や WebDAV と大きな違いがなくても、ウェブログのためのプロトコルが標準化されて、主なサービスが対応することのメリットは大きいと改めて思いました。でも、すべてのウェブサービスが Atom 向けなわけではないので、なんでもかんでも Atom にする必要はないと思います。

REST はクライアント開発者にとっての福音、でも、サーバ側は大変...

REST のシンプルさは、REST ベースのサービスの利用者にとっては、理解や開発のしやすさの面で、既存のウェブサービスの仕組みより扱いやすいのは間違いないでしょう。ただ、サービス提供者側の構築、運営も簡単になるとは限りません。まじめに作ろうとすると、実は大変です。

REST の制約は、絶対的なものとして捉えなくてもよい?

上記とも関連しますが、あまり REST の制約にこだわりすぎると、お金という意味だけでなく、計算機リソースやネットワークリソースなど含めたサービス提供者側のコストが増大し、最終的に、利用者にも不便なものになる場合もあります。REST というスタイルのメリット、デメリットを天秤にかけつつ、シンプルなものを作るのがいいと思いました。REST は規則ではなく、スタイルなのです。

最後にわたしの講演資料を置いておきます。

xmldevday8.jpg (PDF 2.2MB)