年末のご挨拶
すっかり年末ですが、今年の年末はいろいろな事情で妙に忙しかったです。今年は忘年会もほとんど参加せず、ご挨拶まわりもしていません。ごめんなさい。
ブログも11月から更新できなかったので、最終日、駆け込みで書いてみました。最後に個別の記事にしなかったとりとめのないことをすこし...。
今年の経済ですが、年初からサブプライムの時限爆弾を抱えてスタートした今年の経済なのですが、後半、大変なことになってしまいましたね。いまさらなのですが、わたしの周りでは、8月くらいから変調の兆しを感じていました。特に情報を求めて調べてまわっているわけでもないのに、自分のところに回ってくる話だけでも、十分危険な香りがただよっていました。しかし、実態経済への影響がこんなに早く浸透したのは予想以上でした。ある種の過剰反応なのかもしれません。これもネットの浸透で情報伝達がスムーズになった影響でしょうか。市場環境に対して素早い反応は必要だと思いますが、Don't be panic、冷静な判断がいちばん必要な時期だと思います。
内定取消について、ちょっとだけふれたいと思います。本人にとっても会社にとっても内定取消は大変なことです。新卒の内定取消は解雇と一緒、というのは「解約権留保付就労始期付労働契約」という名前で検索してみればわかりますが、内定といっても労働契約が成立していると見なされますから、解雇と同様に、相当な理由がないと企業は内定取消(解約)なんてできないというのが実情です。騒動の発端になっていた不動産の会社は上場企業ですから、コンプライアンスも踏まえた上での解約でしょう。本当に厳しい経営状況なのだと思います。
内定取消になってしまった学生さんに対しては、大変ですね、としか言うしかないですね。いまの新卒市場では、3年生のうちから活動を始めているそうですから、今回の内定取消を避けるためには、一年以上先を見通す必要があったわけです。一年前、いや半年前ですら内定をもらった学生のみなさんがこの状況を予想できなかったことは、誰も責められないですね。きっと。
新卒就職活動の早期化は、ベンチャーにとって頭の痛い問題です。上記のように内定取消は解雇と同様に考えないといけないのですから、もともと新卒採用のハードルは高いものです。以前話題にしたように訓練のためのコストも負担ですが、内定取消が大きな社会問題化することで、そもそも避ける気持ちのほうが大きくなり、リスクを取る覚悟のできた意欲のある学生の就職機会も減るのではないかと危惧します。あちらを立てればこちらが立たず、難しい問題です。
そして、来年の景気ですが、まだしばらく調整が続くような気がしています。いままでであれば、こちらがだめでもあちらは大丈夫、とか、なんだかんだと限定的だったと思うのですが、今回はなんだかんだと総崩れの様相です。さらに、今回の景気後退はどうも単純な景気循環ではないと思います。単なるコスト削減だけでは縮小均衡がいいところ、多分、デススパイラルです。新しいことをやる雰囲気ではないことはわかっていますが、限界までコストを削ったところで、新しいことを始めないとマズいとみんな気がつき、どこかで反転のタイミングが来るはず、と思っています。大した根拠はないのですが、思った以上にコスト削減のスピードが早いので、反転のタイミングは来年のどこかのような気がしています。ちょっと楽観的かなあ...。
なんか、とりとめもなく書いてしまいました。
みなさま、良いお年を...。
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