ミッドタウン内覧会編の続きです。サントリー美術館、スターバックスとまわり、施設内をひととおり見学しきって、なにかいいおみやげはないかなあ、と物色しているとき、突然、目の前の女性から声をかけられました。

「ひーらーたーくーん、なんでこんなところにいるの」

普段、まちなかで女性から声をかけられるなんてことは滅多にありませんので、なにがおきたのか、状況がのみこめません。目の前にいたのは、元の同僚のりこちゃん。なんだ、知り合いだ。そういえば会うのは2年ぶりくらいでしょうか。

「ひま?」

12時の内覧会オープンの時間を知らずに来て、入口で待っていたわたしに聞くのは愚問というものです。

「お昼まだなら一緒にどう?」

そういえば、12時からお昼も食べずにミッドタウンをまわっていたので食べていません。「まだですよ」と答えると、近くのお店につれていかれました。お店につくと、もうひとり女性がいまして、一緒にご飯をたべることになりました。もうひとりの女性はみなちゃんというそうです。やっと事情がわかってきました。二人は、OL美食特捜隊、通称「美食隊」のメンバーでして、今日は、みなちゃんの取材を兼ねたランチとのこと。りこちゃんは仕事でリッツカールトンを見に来たついでのようです。二人とランチできるとは、LaLa TV のあの番組 (美食特捜隊: 2002年10月を参照) をすべて見ていたわたしにとっては光栄な限りです。

「なに頼む?」

メニューを見せてもらいました。クロックムッシュとか美味しそうです。

「あ、これとそれは頼んだから、それ以外でおねがい」

頼まれたら嫌とは言えません。それ以外のパニーニを頼みました。目の前には二人が頼んだクロックムッシュともう一品、それからポワローのスープが並んでいました。パニーニがとどく前に、それぞれちょっと分けてもらい、さっそくランチスタート。

「おいしー」

目の前で二人がいっています。ああ、テレビでみたのと一緒だあ、とかそんなことを思いながら、目の前では取材が始まっています。お店の方が気をつかってワインを片手に席にいらっしゃって、メニューや料理、いままでの経緯や店舗についていろいろ説明していただいています。便乗して挨拶と名刺交換させていただきました。取材にあいづちをうちつつ、名刺をよくみたら「patisserie Sadaharu AOKI paris」と書いてあります。

おおお、やっと状況が飲みこめてきました。ぼくは Sadaharu AOKI の店に連れてこられていたんだ。しばらくして、パティシエ青木定治さんも挨拶にいらっしゃいました。さすがになんかオーラがでているような気がしました。

後で頼んだので遅れてでてきたパニーニも美味しかったです。やっぱり食材にはかなり気を配っているとのことでした。食べおわったころにデザート選びです。店頭のディスプレイでいちばんおいしそうなヴァレンシアを選びました。すると別に選んだみなちゃんも同じものを選んでいたらしく、別に抹茶のマカロンも注文、二つを三人でシェアしていただきました。抹茶は非常に濃厚、ヴァレンシアはいろんな味のハーモニーにオレンジがアクセントになりどちらもとても美味しかったです。なにがどう美味しいのか、詳しくはみなちゃんの記事を読んでください。

取材はさらに続きまして、なにやらお店の方にインタビューしています。その間、わたしは持参したカメラで適当に写真をとりながら店内をいろいろ拝見しました。マカロンでできたディスプレイなども非常にステキで、雰囲気のいい店にできあがっていました。気がつくのが遅かったのですが、抹茶のクロワッサン風ロールケーキ、キッシュなどもおいしそうです。いや、おいしいに違いないと思います。オープンしたらまた行くつもりです。

りこちゃんは仕事があるのでおわかれですが、みなちゃんはまだまだ取材があるそうです。なんか面白そうです。急遽、カメラマンということにして、同行させてもらうことにしました。だって、ヒマだからな。

ということで、ミッドタウン編、まだまだ続きます。

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