Tungsten T5
先日、愛用していた Palm の Tungten T2 が壊れてしまいました。液晶パネルからの操作ができなくなりどうしようもない状態。たまたま壊れる直前に最後に HotSync していたので、データのほうは問題なく救い出すことができましたが、困ったのは後継をどうするのか、でした。結論からいくと、米国の sparco.com から通信販売で Tungstern T5 を購入したのですが、選択中は、最近の PDA について、ちょっと考えてみるいい機会となりました。
前回の dot.com バブルの最中は、US でも日本でも Palm や PDA デバイスが大流行。いわゆる業界の人(オタクともいう) がミーティングであつまると、赤外線で名刺交換したり、ちょっと景気のいい会社だと全員に Palm を支給するとか、そんな話をそこかしこで聞きました。当時は Palm 以外にも WIndow CE/Pocket PC も頑張っていましたが、景気後退とともに、ひとつ、ふたつと姿を消し、気がつけばソニーも撤退、Palm は Handspring と合併してから分割して palmOne と PalmSource へ、各社は PDA に携帯機能を追加し、スマートフォンと呼びかえ携帯OSへの道をすすんでいます。
わたしの使い方は、スケジュール、メモとパスワード管理です。最近、妙に忙しいのですが、スケジュールは会社のグループウェアと連携しているため「あれ、次はなんだったっけ」というときも Palm をみればすぐわかる、そんな感じです。が、そんな状況なので、新機種を探そうにも、あまり選択肢がありません。いっそのこと、Linux Zaurus にして、ホットスポットで、とも思ったのですが、PalmPilot Professional に始まって、毎年のように何台も購入してきたおかげで蓄積してきた資産もあって、PalmOne の最新機種 Tungsten T5 にしたわけです。
到着した T5、まず驚いたのが「Universal Connector じゃない!」 また、古いクレイドルやキーボードはお蔵入りです。今度は充電用のコネクタが分離しているようなので、そのせいでしょうか。とほほ...。まあ、買ってしまったので、気をとりなおして設定を始めました。
T5 を購入後、インストールしていたのですが、もうひとつ困ったのが Graffiti2。せっかく Graffiti をマスターしたのに、Graffiti2 なんぞ覚えなおさなければならないのか、と前回同様、Tungsten T からゴニョゴニョとファイルをもってきたのですが、こんどはうまくいきませんでした。いろいろ探しまわったけっか、TealScript というツールを使えば、慣れ親しんだ Graffiti も使えるようになるようで早速導入、ちょっと不安定になりますが、まあ便利に使えるようになりました。
質感も悪くなく、見た目ほど大きくないので以外と重宝しています。内蔵のアプリケーションもジワジワと改良されているようで、便利になっています。結局、スケジュール、メモ、パスワード管理にしか使っていないので、かなり高価なメモ帳になっているような気もしますが、ないとかなり不便なので、なんとなく必需品のような気がしています。PalmOne, PalmSource の両社には、バブルに躍らされすぎることなく、末長く生き残っていただきたいところです。
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