dh memoranda

徒然なるままに日暮らしブログに向かいて...

AWS Route53

いままでは、自宅サーバに構築した djbdns ベースの DNS と EveryDNS を組み合わせて使っていたのですが、WikiLeaks の事件の頃からでしょうか、それとも、その前に買収されたころ後かな、なんか最近、 EveryDNS の調子がいまいちっぽいこともあって、移転先を探していました。ということで、Route53。

Amazon がクラウドサービス Amazon Web Service (AWS) を提供しているのは、多くのみなさんがご存知だと思うのですが、実際、どういうサービスなのかは、興味のある人しかしらないのではないかと思います。サーバだけでなく、DBMS やストレージ、メッセージング、CDN など、実はさまざまなサービスが提供されていたりするのですが、そのなかからちょっと思い立って DNS のサービス、Route53 を使ってみました。

Route53 では、他の AWS のサービスと同様、REST API で DNS の設定、制御ができるシステムになっています。多数の DNS サーバが世界中で稼働していて、API 経由で制御されているようです。ドメインを登録すると、4つの DNS サーバがわりあてられるので、これを登録すればオッケー。

Route53 のプライスは、1 Zone あたり $1 / 月 + 転送量。転送量課金の部分はかなり十分に設定されているので、最低ラインの $0.5 /月を超えることはなさそう、ということで、一ドメインあたり、月$1.50、年間で18ドルになっています。うーん、こう書くとちょっと高い気がしてきました。ただ、DNS サーバは世界中に分散しておいているようで、そういう意味では悪くないと思いますが、それでも使わないドメインは整理したほうがいいですね...。

Route53 の設定は、API 経由でゴニョゴニョやるのですが、Perl や PHP や Ruby や Python などでできたツールもいくつも公開されています。わたしは、CPAN から Net::Amazon::Route53 を使いました。一緒にインストールされる route53 コマンドを使うと

route53 -keyname hirata list daijihirata.com

みたいなコマンドで、route53 の API を操作することもできます。簡単で便利ですね。

Route53 自体はまだベータ版というか、できないこともあります。個人的には、管理しているドメイン名のトップレベル、いわゆる Zone Apex に CNANE が設定できないことで CloudFront と組み合わせて使えないことがちょっと問題なのですが、ほかはまあまあ、満足しています。ちなみに、Zone Apex 問題は ELB を使っていればこれもできるようになってはいます。

ということで、DNS サーバを自宅サーバから移転しました。というお話でした。