MacBook Air のバックアップ/リストア術
先日、たまたま MacBook Air をフルバックアップ/リストアする機会に恵まれました(?)ので、後の参考のために手順をメモしておきたいと思います。以下、修理機がキャラメルマッキャート風味の Air、代替機がわたしの Air です。
で、どうやったのかといいますと
1) USB HDD を購入
Intel Mac は USB HDD からのブートをサポートしています。どの Mac でも USB HDD でもブートできるのかどうかまではわからなかったので、店頭でブートできるのを確認できた I/O の HDP-U160S/M を買いました。もっと安いのでもよかったかもしれません。
2) USB HDD に Mac OS X をインストールする
ブートできるように USB HDD に Mac OS X をインストールします。インストール DVD のインストーラーを起動し、インストール先を USB HDD にすればオッケーです。ディスクは MS-DOS(FAT32)ではなく、Mac OS 拡張でフォーマットし直しました。Air しか持っていない人は、USB ハブなどつかって DVD ドライブと HDD を両方つながないといけないでしょうけど、わたしは面倒なので手元の Mac Pro でサクっとやってしまいました。
3) USB HDD でブートして、ディスク・ユーティリティでバックアップをとる
USB HDD を差した状態で「option」キーを押しながら修理機 MacBook Air の電源を入れます。すると起動できるパーティションを選べますので、さきほど作成した USB HDD を選択して起動します。OS が起動したら、ディスク・ユーティリティを起動して、内蔵HDDからディスクイメージファイルを作成してバックアップします。時間を優先するなら無圧縮で、時間を気にしないなら圧縮したり暗号化したりすることもできます。
4) ディスクイメージファイルをスキャンする
さきほど作成したディスクイメージファイルをディスク・ユーティリティで、リストアできるようにスキャンします。メニュー > イメージ > 復元するイメージをスキャン と選んで、イメージファイルを指定します。これをやっておかないと、あとでリストアできません。
5) 代替機を用意する
もう一台の MacBook Air を用意します。今回はわたしの Air を差し出しました。代替機もバックアップを取っておかないと後で泣きます。
6) 代替機を USB HDD でブートして、ディスク・ユーティリティを起動する
さきほどと同じ手順で USB HDD でブートし、ディスクユーティリティを起動します。
7) ディスク・ユーティリティで、イメージからリストアする
ディスクイメージファイルから復元(リストア)をします。リストア先は、代替機の内蔵HDDです。「復元先を消去」のチェックボックスにチェックをいれておくのを忘れないように。
8) リストアが完了したらリスタートする
リストアが完了したら、あとは起動するだけです。もう完全にいれかわっていますので、代替機の内蔵HDDからリスタートすれば、もとどおりです。ここでリストア自体は完了です。
9) 修理機の内蔵 HDD の中身を消す
修理機を修理に出すまえにデータを消しておきましょう。ディスクユーティリティで簡単に消去できます。空の状態ではなく、OS をインストールしておくと、修理のときに話がスムーズになりますが、なくてもなんとかしてもらえると思います。
10) 修理を依頼する
いさぎよく、修理をおねがいしましょう。今回は銀座アップルストアに持ち込みました。
HDD の中身を完全にいれかえてしまうので、壁紙とかそういうレベルではなく、完全に同じ使い勝手になります。iTunes など一部のアプリケーションは、本体のロジックボードのシリアルコードで本体認証しているようなので、そのあたりは気をつけなければいけませんが、一週間程度の緊急避難なら問題ないでしょう。
ということで、修理から戻ってきたら、上記手順で、代替機から修理機にディスクイメージを移動して元通りにしました。ちなみにディスクイメージファイルを作るのに 70GB で2時間弱、スキャン、リストアまで全部終わらせるのに 5-6時間かかりました。30GB くらいだと2-3時間でしたので、このあたりは容量次第ですね。
Firewire 搭載機のようにターゲットモードが使えれば、こんな面倒なことしなくていいのにな、とは思いますが、 MacBook Air でもまあなんとかできました。
Time Machine を使って普段からフルバックアップしていれば、それを使って OS のインストール時に復元でもいいのだと思うのですが、今回は急ぎということで、万全を期すためにディスクイメージでやりました。USB HDD にイメージを展開して、そのままブートして使ってもらってもよかったのですが、HDD をつけて持ち運ぶんじゃ Air じゃないのでやめましたですよ。
ということで、わたしなりの Mac のバックアップ/リストア術のご紹介でした。本体が完全に死んでいなければ、いや、普段からバックアップをちゃんと取っていればなんとかなるものなので、コーヒーをこぼしたときには、落ち着いて写真を撮るくらいの余裕を持っていたいものです。はい。
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