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徒然なるままに日暮らしブログに向かいて...

Aperture ライブラリの移行は Vault を使う

先日購入した Mac Pro、その最大の目的は Aperture を快適に使うことでしたので、マシンのセットアップ後、早速ライブラリの移行を始めました。

いままでは、iMac 17インチ(Core Duo) で使っていまして、最初は内蔵HDDに、その後ライブラリの肥大化にともない、外付けHDD、NAS へと移しながら利用していました。ライブラリのファイルをコピーして、Aperture の Preference でライブラリの場所を設定しなおせば問題なく利用できていたので、今回もファイルを Mac Pro にコピーすればいいだけかと思っていたわたしがバカでした...。

ライブラリをコピーするといっても、ライブラリのサイズは120GBもありまして、NAS からコピーするだけでも数時間かかってしまいます。一晩待ちまして、コピーしたライブラリを指定して、Aperture を起動したところ、肝心の写真が出ずに赤い画面に "Unsupported Image Format" というメッセージがでて表示されません。コピーのミスかと思い、中身も調べましたが確かにあります。

いろいろしらべていると「ライブラリの再構築をすればいい」ってありまして、Command キーと Option キーを同時に押しながら Aperture を起動するといいらしい、という書き込みをみつけました。とりあえずやってみると、いっこうに終わる気配がありません。そのまま会社にいったり帰ってきたりしても終わらず、業を煮やして一旦強制終了、しかし今度は起動もままならない状態になってしまい大失敗でした。

もう一回一晩かけてライブラリをコピーしなおしたのですが、やっぱり同じく赤い画面に "Unsupported Image Format" と表示されてしまいます。なんか間違っているのではないかと、購入後始めてマニュアルを読みますと「バックアップとリストア」というそのままのページを発見、はじめて「Vault」の存在を知りました。で、Vault の説明を読むと次のようなことがわかりました。

  • バックアップには Vault を作成する
  • Vault にライブラリ全体の内容を書き出しできる
  • Vault の作成先は、複数設定ことができる
  • Vault を使うと差分コピーを行える
  • Vault は別ボリュームに作るのがよい
  • Vault はネットワークドライブには作れない
  • Vault からライブラリ全体をリストアできる
  • Vault は他のマシンでもコピーできる

おお、これこそわたしの欲しかったものです。マニュアルを読んでいなくてすみませんでした。ということで、iMac 上で早速 Vault を設定、Mac Pro を ターゲットディスクモードで起動して、FireWire で接続し、そのディスク上に Vault を作成してバックアップを始めました。またこれが長い。そのまま家を空けていたのでいつ終わったのかわかりませんが、一晩以上はかかっていたんではないかと思います。

Vault が作成できたら、Mac Pro 上でその Vault からリストアを起動してやっとライブラリの移転が完了しました。Mac Pro での作業はさすがに早いのですが、最初からマニュアルを読んでいれば、120GB のデータ転送や再構築で数日を無駄にすることはなかったんだなあ、とちょっと反省しました。

で、Mac Pro で使う Aperture ですがとても快適です。ライブラリの表示も写真の読み込みは早くて気持ちがいいです。写真のピックアップや現像作業の待ち時間がほとんどなくなり、ストレスも感じなくなりました。いやー、いままで買うか買うまいかと悩んでいた時間はなんだったんでしょう...。とはいえ、数日でこの速さにも慣れてしまうんだろうなあ、と思ったりもします。

ちなみに、プロジェクト単位でライブラリの一部をあるマシンから別のマシンに移行させるときは、プロジェクトの Export を使うといいです。Vault はライブラリ全体のバックアップなので、ライブラリ自体を新しくつくってしまいますが、プロジェクトの Export だと一部の写真を別のライブラリに移行させることができます。MacBook で出先で編集し、終わったら Mac Pro に集積、なんてときは Export を使うのがいいようですね。

ちなみに Vault は複数個作ることができます。外付けのハードディスクドライブを接続して、バックアップとったり、というのが現実的なソリューションのようです。バックアップなのにネットワークドライブ経由では上手く動かないというのはかなりイタイのでなんとかしてほしいですが、安全なバックアップ方法がわかったけでもかなり上達したような気がします。というかいままでデータをロストしてなくてラッキーでしたね。はい。