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徒然なるままに日暮らしブログに向かいて...

N700系のモバイル環境

先日試乗しましたN700系ですが、いままでの新幹線とは比べものにならないモバイル環境が装備されていました。

まず、電源コンセントが設置されました。これまでの新幹線にもまったくなかったわけではないのですが、N700系ではグリーン車の全席、また普通車は基本窓際席に電源コンセントが設置されていました。グリーン車の電源容量はわからなかったですが、普通車のほうには、100V 2A と書かれていましたので、普通の PC では十分ではないかと思います。

N700 N700

また、テーブルが広くなっているのもポイントです。グリーンで MacBook を広げてみましたが、なんとテーブルのほうが大きいです。また、グリーンだと肘置き内に小さなテーブルが格納されていますので、回転させてご対面シートにしても、なんとか PC を置けます。ざんねんながら、普通車だとこうはいかないですね。

N700 N700

さらに、将来は、車内で無線LANによるインターネット接続も用意されるそうです。一応、お約束として車内でアクセスポイントを探索してみると「N700G1」とかそれらしいのを見つけてしまいました。試乗車だからあったのかもしれませんが、つないでみたかったです。はい。

N700

あわてずにちょっと調べてみますと、ニュースリリースがでてきました。このニュースリリースの資料によると、この新しい新幹線のインターネット接続システムは、デジタル化される列車無線を共用していまして、車内は無線LANで接続、列車から線路脇に敷設された同軸ケーブルを介して地上に伝送、そこからISPに接続されるという仕組みになっています。帯域幅は一列車、下り 2Mbps、上り 1Mbps というなのでADSL 並ですね。すばらしい。

新幹線は高速で移動し、またトンネルも多数あるため、携帯キャリアが提供するモバイルサービスでは、どうしても安定した接続ができない場合がありました。N700系新幹線で提供されるはずのネット接続はスピードも魅力的ですが、単なるスピード云々よりも、列車無線の仕組みを利用して安定して接続できる環境が提供されることにより一層の魅力を感じます。

サービス開始は平成21年、2009年の春、とりあえずは東海道新幹線の区間を予定しているそうです。電源+ネット接続。こんなのが実際にできたら、大阪でも博多でも苦にならず、新幹線で出張できてしまいそうです。まさにモバイルオフィスですね。いまから楽しみです。

というか、早く実用化してほしいです。がんばってください > 関係者のみなさま。