ブロガーはなにを考えているのか
昨日、ほぼ日のカレー部例会にヒョンなきっかけで参加してカレーを食べてきました。わたしの感想はネタフル専属カメラマン手記を読んでいただくとしまして、わたしはあの会場の中で、さらに会場を出てからもずっとライブイベントとブロガーの生態について考えはじめてしまい、いまだ頭の中の整理ができていない状態です。このままだと不健康なので、頭の中を整理するためにも、いったん書きだしてみたいと思います。
ライブイベントはとても周到な準備が必要なイベントだと思います。事前にシナリオを練って、さまざまな状況を想定していきます。なにが起こるのか十分に検証しリハーサルも行ったりと十分な準備をして、はじめてそれなりのレベル、参加する人が楽しめるものができると思います。とはいっても、リアルタイムですから、どんなに考えていても、想定した範囲を越えるハプニングが起きたり、時にはアクシデントにみまわれることもあるでしょう。逆に、ある程度のアドリブや一定の範囲で制御できるハプニングを仕込んでおいたりして、イベントを面白くしてみることもアリだと思います。そして、ちゃんと最初に定めた目標に向かって、きちんと物事を動かしていくことがとても重要で、そのために、あらかじめ準備を周到にしておくのです。とても大切ですね。
一方、ブロガーというのは、常にコミュニケーションをしているというか、言葉のキャッチボールをしているようなものでしょうか。自分が投げたボールが、いろんな人の中を通るうちに磨かれていって、どんどん良くなっていく、そんなコミュニケーションがブログの上で起きています。これはあらかじめ準備しておいてできるわけでもないし、誰かに制御できるわけでもありません。こういったコミュニケーションは以前は企画会議とかそういうところでやって、結果だけを発表していたのかもしれませんが、ブログや他のウェブ上のツールが、コミュニケーションをオープンにし、とても大きなループでたくさんの意見とぶつかり会う場を作りだしました。そして、距離を超越しスピーディーな共同作業をできるようにしてくれました。ブログをみて「短くて内容の薄い、意味不明のページばっかり」と思う人もあるかもしれません。でも、そんなエントリーでも他の人と意見の交換、アイデアの磨き合いがおきていることもあって、存外侮れないのです。
このブロガーのコミュニケーションはまだまだ小さく、さらに微妙で不安定で、たまに「炎上」などといわれる状況になることもあります。でも、いままでにない新しいことが起きている感じがしまして、それがわかるととても楽しいものになるのです。正直なところ、制御不能といいますか、ゴールを決めてコントロールするものではなく、制御しないほうが面白いし、正しい結果に辿りつくように思います。
また、ブロガーの数も増えてきたので、気がついたら、とても大きな輪がまわりにできていて、自分もまわりの人も大きな影響を受けている場合もあります。もちろん、ほとんどの場合、ブロガーのエントリーは小さな波紋でしかないのですが、そんなときも一人や二人、共鳴する人がなぜか見つかってしまうのが、また面白いですね。
最近、ブロガーとしていろんなイベントや企画に参加させていただく機会が増えています。このような不思議なブロガーの生態というか実態について、理解してもらって自由にさせていただく場合もありますし、止むに止まれぬ事情でいろいろな制限がある場合もあります。「ギリギリが面白いんだよ」ってのもありますが、自分では大人としての分別もあると思っていますので、その場のルールを守って、その範囲で自分なりの取材をしてレポートなりするわけです。もちろん、自分自身のポリシーも大切にしています。この部分を、どれだけきちんと信用してもらえるか、こればっかりはこれからの実績の積み重ねなんだろうな、と考えたりする今日このごろです。
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