無線LANデジカメ Nikon COOLPIX S7c
携帯電話を全部解約して、PHS の nico. にわりきってしまったのはいいのですが、最近、モブログが出来ないことがちょっと寂しくなってきました。でも携帯電話を契約すると、ヘッドセットは一回払うだけでいいけど、毎月、なんだかなんだと出費がかさむので、ちょっとためらっていた今日このごろ、ニコンのデジカメ COOLPIX S7c を購入しました。
なぜ、この機種にしたのか、それは無線LAN登載だからです。
無線LAN登載のデジカメはありそうであまりありません。キヤノンの IXY DIGITAL WIRELESS とか数えるほどなのですが、ニコンはこれまでも継続して無線LAN対応機を出していたり、一眼のD200用のワイヤレストランスミッターを出していたり、結構意欲的なのです。
S7c のカメラ機能自体は、同時期に発売されている S7, S8 と一緒なので、それらのレビューを参考にしていただければいいとしまして、S7c の無線機能は次のような感じです。
- 撮影してメモリに入っている写真をBBモバイルポイントを経由してニコンオンラインアルバムに転送
- 撮影してメモリに入っている写真を自分で登録したアクセスポイントを経由してニコンオンラインアルバムに転送
- 撮影してメモリに入っている写真をPCに転送
- 撮影直後にそのままPCに転送
- 撮影してメモリに入っている写真をプリンタから印刷
無線機能を利用するためには、あらかじめ PC/Mac に USB ケーブルで接続し、SSIDや暗号キーなどの無線LANの設定をPC/Mac から行っておく必要があります。その後、カメラを起動し無線モードを選択すると、アンテナを探して、SSID のうち、事前に登録されているものを選ぶと接続できます。
カメラの説明書には無線LANの到達距離が 30m と書かれていますので、あまり遠い距離では使えないかもしれません。実際につかおうとすると、アンテナのスキャンには結構時間がかかりますし、見付からないこともあり、ちょっと苦労しました。また、事前に登録しておかないといけないのもちょっと悲しいです。事前にアクセスポイントを設定できない場合もあり、なんとかしてほしいなあ、と思ったりもします。
ニコンのサイトやPCへの転送も、事前にUSBで設定しておかないといけません。このあたりはアクセスポイントの設定のときに一緒にできます。アルバムのほうはアカウントの情報を、PC/Mac の場合は転送先のフォルダーを指定できます。
一度アクセスポイントを掴んだあとの動作はなかなか機敏です。写真を選んで転送、とするだけで、ニコンのアルバムサイトやPCに転送することができます。700万画素の写真は2Mバイトくらいあるのですが、撮影と同時に転送するようにしていてもわずかに数秒です。撮影の妨げになるような感じはありませんでした。どんどんフォルダーに写真がたまっていきます。付属のソフトをつかうと、PC/Mac の画面に写真が次々に表示されていき、いい感じです。
実際に使ってみて思うことですが、事前に設定するというのはちょっと面倒です。仕方がないので MacBook のワイヤレス設定で MacBook 自体をアクセスポイントになるようにして、外にもっていっても使えるようにしました。Ethernet や PHS でネットに接続しておけば、MacBook 経由でニコンのアルバムサイトに送ることができるので、それもなかなかですね。ただ、ニコンのアルバムサイトを利用するときには、一旦撮影して、選択してから転送、という手順になるので、即時性があるわけではないのも、ちょっと残念です。
あと、無線LANを使っているとバッテリーが急激に減るような気がします。アクセスポイントがなかなかつかめなくて、何度も繰り返して設定しているうちにほどんとなくなったこともありましたので、予備のバッテリーを用意しておくことも重要です。
細かいところでは、写真を選択する操作がモードによって統一されていないとか、Mac 用のソフトは Universal Binary でないとか、不満は多々あるのですが、無線で写真を転送する仕組み自体はとても魅力的です。専用ソフトが必要でいじる余地もあまりありませんし、普通の人には難しすぎるという、かなり狭い人がターゲットになっている感じなので、決していろんな人にオススメできる製品ではありませんが、パシャパシャと撮影するとすぐに Mac に転送されるのは面白いので、もう、ちょっと遊んでみようかと思っています。はい。
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