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徒然なるままに日暮らしブログに向かいて...

家庭内LAN ビフォーアフター

気がつけば、もう12月です。今年も残すところ、あとわずかですね。

うちでは、年末が近づくと、なぜか自宅のネットワークやサーバの設備増強、更新を行っているような気がします。今年も年末年始に向けて、準備を進めていますが、ついでにネットワークまわりにも手を入れてみることにしました。

以前、仕事として無線LANに関わった経験もあり、うちでは以前から家庭内ネットワークをほぼ完全に無線化しています。いまでは非常に安価に構築できるようになっているので、あまり珍しい話ではないと思いますが、サーバルーム(?)内は100Base-TX、そこに802.11b/gのアクセスポイントを設置を設置して、リビングルームではノートパソコンを利用したり、書斎のデスクトップではWDSを使って接続、プリンターも Airmac Extreme で無線化し、部屋を跨いだ室内配線は行わないようにしています。しかし、このネットワーク、実は意外な弱点がありました...。

その弱点とは電子レンジ。ご飯を食べようと準備を始めると、無線LANが一切使えなくなってしまうのです。さらに最近では無線LANの普及に伴い、近所にアクセスポイントが大量にできていて、実効スループットは落ちる一方。こいつは困ったということで、自宅のネットワークに 802.11a を導入した次第です。以下、以前のネットワークの状態。

 (ビフォー)

今回は、デスクトップの接続に利用している無線ブリッジを 11a 化しました。11a を利用した WDS ですが、実はサポートしている機種が少ないのです。これは、法令で 5GHz帯では特定のチャネルのみ許可されているためだと思うのですが、今回は、IODATA の WN-AG/A のシリーズから2台、購入することで解決しました。11b/g 製品と比較するとちょっと高い上に、いわゆる世界標準の 11a とはちょっと違う、日本独自のチャネルを利用する機種です。一応、ファームウェアのアップデートで対応してくれるらしいのですが、まだ提供されていないようです。提供を心待ちにしつつ、でもアップデート後も WDS が使えるのか、とても気になります。というかサポートされているうちに、買っておかないと、と思ってしまったくらいです。

 (アフター)

11g から 11a に置き換えることで、電子レンジの利用に関わらず、安定した通信が行えるようになりました。また、実効スループットも 11g での 1.5MB/sec (12Mbps) から、2.6MB/sec (21Mbps) に向上、パケット落ちなどもほとんどなくなり、とても快適です。こういう現実をみてしまうと、2.4GHz帯は低コストで誰でも利用できる点ですばらしいですが、通信専用ではありませんので、公衆サービスという面では無理があるとの感を強めてしまいます。5GHz帯にも制限がありますから、万能ではありませんが...。

さて、残る問題は Mac での利用。Powerbook や iBook は標準では 11a をサポートしていません。しばらくは、両方使っておこうかと思っていますが、Mac の Intel 移行時に、ついでにサポートされるといいなあ、とか考えていたりします。