ウイスキーの「謎」
昨日は「謎」のイベントにいってきました。「謎」というのは、サントリーのウィスキーのことです。モダシンさんに誘ってもらいました。わーい。
なんで謎なのか、それはミステリーなんですが、「謎」は日本推理小説協会とサントリーさんが毎年やっているイベントで、作家先生たちがブレンダーになってシングルモルトウィスキーづくりに挑戦し、厳正なる審査の上、一番おいしいものを「謎」としてボトルにし、販売するんだそうです。
今年は、江戸川乱歩先生が日本推理小説協会を作って60年、そしてサントリーのこのイベントも10年ということで、普段は山崎蒸溜所でやっていたものを、東京で開催したそうでラッキーなことに呼んでいただきました。
参加した作家先生は、2000年からの歴代チャンピオンである大沢在昌、小池真理子、桐野夏生、馳星周、石田衣良、福井晴敏、今野敏と、チャンピオンになったことがないスネジイこと逢坂剛、グレケンこと北方謙三という豪華メンバーでした。10種類のモルトを独自の割合で混ぜて、みなさん、自分のテーマを設定してウィスキーを作ってたそうです。それぞれのテーマは順番に「夜風」「希望」「メタボラ」「雨の森」「二人」「ユニコーン」「華」「艶やかな終章」「両断」でした。なんか、それぞれのキャラが出ている感じですね。
会場では、混ぜることをブレンディングといわず、バッティングといっていたのですが、初めて聞く言葉でして、何のことは一瞬わかりませんでした。で、サントリーの方にお聞きしたところ、グレーンとモルトを混ぜあわせるのがブレンディング、モルトとモルトを混ぜあわせるのがバッティングと使いわけるそうです。ちょっと賢くなりました。
審査では、加水した上でブラインドテストして選んでいました。作家のみなさんは審査員も兼ねるので、当然自分のウィスキーに入れようとするのですが、それがなかなか難しいようです。ブレンド時は原酒なので、60度前後の濃い酒なのですが、加水するとちがった風合になるようで、確かに簡単ではなさそうです。会場にいる人は、だれが一番になるのか予想して、あたったらなにか貰えるというおたのしみがありました。わたしは悩んだあげくテーマ「ユニコーン」といっていた福井先生にしました。なぜ「ユニコーン」なのか、それは「ガンダム」だかららしいです。
で、厳正なる審査の結果、今年は2000年のチャンピオンでもある大沢先生がチャンピオンになりました。ということで、5/30から、オンラインショップのみで限定販売らしいです。サントリーの輿水チーフブレンダーの講評は「透明感のあるスモーキーさ」だったかな。いったいどういう風味なのか、すごく興味が出て来てしまいまいた。これは買うしか。
わたしはウィスキーが結構好きでして、たまにちょこちょこ飲んでいます。最近は静かにブームになっているようで、いろんな種類のウィスキーが店頭にならんでいるのを見る機会も増えてきました。そんな中ウィスキーマガジンのアワードを受賞したりと、日本のウイスキーのレベルは本当に上がってきたと思います。謎なウィスキーも試してみるといいかもしれません。とりあえず、予約してみました。届くのは4ヶ月後。楽しみだなあ。
関連サイト:
サントリー | 謎
謎 2007 (サントリーオンラインショップ e-liquor)
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