dh memoranda

徒然なるままに日暮らしブログに向かいて...

クチコミの技術のセミナーに参加した

クチコミの技術のセミナーに参加しました。メモを貼っておきます。

追記: 帰ってきたので、メモを整形しました。

肝心の感想ですが、実際にクチコミを起こした二人が経験を裏付けにした仕掛けの数々、非常に面白かったです。結果がどうなるのか、それは広げようとしているクチコミの素をどれだけ自分が真剣に信じているのか、クチコミを一緒に広げてくれる人をどれだけ信じられるか、そこにかかっていることを改めて認識した時間でした。


* なぜ本を書いたのか。
ONEDARI BOYS の事例がたまってきたので、本にできるんじゃないかと思って相談をはじめた。エントリー数としては100程度、商品/サービスもさまざま。ブロガーと企業がダイレクトに話をしていることが面白いんじゃないかと思った。去年の夏。最初の締切は去年の9月だった...。一旦、年末に一回書きあげてみた。skype ではなしをしていたけど、うまくまとまらなかった。話し合いをして書き直してできあがった。エンジンがかかって仕込みもできた。

* クチコミの本でクチコミが起きないのは恥ずかしい。
やれることは全部やってみよう x ONEDARI BOYS の一年の経験値。動画もやってみよう。

* いい本ができた x 売れるかな?
自信をもてる本。恥ずかしくない本になった。いろんな手法をためして、どれが効くのかたのしい。

* なにをやったのか
ブロガーへの献本、公式ブログ、YouTube、PDF配布
LivedoorReader パック配布、Net Marketing 連載、セミナー
動画は、その場その場でアドリブを効かせてやってみた
公式ブログからのとらっくばっくのうちあいなど。

* ブロガーから 200エントリー
献本は200冊もしていないので、買ってくれた人などもふくむ。

* 公式ブログ -- 12000 PV
* YouTube 10本、7600 (dan:6100+1500)
* セミナー 50人, 120人

* ブロガーのエントリー
ほめすぎで気持ち悪いというひともあった
仲間うちでうけないで、だれにうけるのだ

* アマゾン ビジネス部門1位、アマゾン総合17位
昼間、夕方から夜はランクがあがる。ブログタイム?

* アフィリエイト
ネタフル、みたいもん、公式で100冊以上。公式意外と強い。

* 平積み!!!
コグレ地元本屋、4冊入荷、3冊在庫で平積み

Q&A タイム

q: ブロガーに献本という手法はマネできるのか、そもそも、普段はなにしているの?
a: ネ) 朝、昼、夜 ブログ全力 20エントリー/day、み)下書き、メモ携帯、一時間くらいで 3 エントリー / day。ひつようなのは早起き or 遅寝

q: ブログによるクチコミがもつ意味、なにを学べるのか。
a: 本で意図して書いた「メディア化するブログの指標は、500PV/day, エントリー300, 期間半年 くらいかと」このサイズを体験しないでダメと判断するのはよくないと思う。一定の規模に達っすれば、コップの水が溢れるようにわかるようになる。

q: ブログってクチコミ? 宣伝?
a: 宣伝ではないけど、結果としてクチコミマーケティングにつかえる。コントロールはできない。コントロールできないことに魅力を感じられないのであればやらないほうがいい。

q: クチコミの技術のマーケティングにかけた費用は?
a: 献本、公式ブログの立ち上げ、二人の時間。効果測定やビデオは自分達でやった

q: ネガティブコミュニティサイトがある製品にクチコミマーケティングは可能か
a: ダメなときにはそもそもクチコミがおきないと思う。本についてのエントリーについてもネガティブなレビューはついた。あたりまえのことだとか。事実は事実でちゃんとやる。ブロガーが書くことが生の声を反映することが重要。

q: 製品がいいのにクチコミするひつようはないのではないか?
a: Ricoh GX100 -- 一生懸命についてがんばってかいてみた。普通では伝えにくい、いろんないいところをいろんな形で伝えられる。いろんなところで見聞きするから背中を押される。

q: 従来のクチコミとネットのクチコミに違いはあるか?
a: クチコミの伝搬、企業や第三者が目でみえるようになったこと。
xiaostyle の例。いいところがクチコミで伝搬した

q: ネット/ブログでのクチコミの仕掛けかた、いろいろ
a: ネタの出しかた。例えば、半蔵門でラーメン缶を買って紹介した。ありえないことがあったというのがひとつのネタ。何がつたわるのかはわからない。中身が伝えられるとは限らない。テレビの書評コーナーをもっている人のインタビュー。しゃべったことは伝わるが、内容はつたわっていない。話の内容ではなく本音、本気度がつたわっているのかも。

会場からの質問

q: 本、ネタフルをしらないで mixi で知り合いから紹介されて読んでおもしろかった。YouTube はつかっているのに、Podcasting がなかったのはなぜ?
a: み)ビデオとラジオは同時にできなかったよ。YouTube でカバーできると思った。インタビューとかは他の人にやってもらうほうがいいと思ったので、モダシンの Podcasting にでた。ネ): Podcast よりも videocast のほうが作るのらくだとおもった。

q: 事例を読んでいて気になったのだが、レスポンスをきちんと、正直になれ、ネタを仕込め、というのは、企業の担当者という位置付けでは大変じゃないか。会社の仕組みがついてきていないのではないか。なにか企業に対してアドバイスがないか。
a: ネ)大企業ほど大変だと思うけど、ブログを取り入れていくには考え方をかえなければならない。できないわけではなく、日産自動車などはやっている。やりたいと思うひとが会社のなかでがんばってことを運んでいる。み) ネットでマーケティングする気がないならともかく、ネットは情報発信だけではなく、アンテナの役目もある。ネットのノウハウを得るためのコストとしては、ブログの一つ作ることなど安いものだと思う。

み) いいこともわるいこともある。そこに価値があるし、面白いところでもある。
ネ) 以前にくらべて事例も多くなっている。説得材料は増えている。

最後に

ネ) まずはブログを書きつづけてほしい。書きつづけていないとわからないことが多かった。もっと先へ行ってほしい。
み) (ブログをはじめてから)半年では結果がでない。継続することで価値が変化する。コップから水があふれるまでやるとわかるのでぜひやってほしい。