ペタコン
みなさん、いきなりですが「ペタコン」ってしっていますか?
最近、社会を離れて生活しているので、あまり世の中からおいてきぼりされないよう、日経エレクトロニクスなんぞを購読しているんですが、今号の特集のタイトルは「ペタコン技術が家電を磨く」だったんです。わたしはこんな言葉聞いたことありませんでした。発音も「『ぺ』たこん」なのか「ぺ『た』こん」なのか「ぺた『こ』ん」なのか、それすら想像もできません。
技術雑誌の特集になるような言葉を知らないなんて、エンジニアの端くれとしてさすがにいくらなんでも許されるはずもありません。まずはこの言葉はなんなのか、調べることにしました。
まず「ペタコン」を Google でチェックです。
601件です。このエントリーは 602件目の可能性が高いようです。
これではまったくわかりませんので、本文を読んでみるとスーパーコンピュータの写真や「Peta Computing」という言葉があったので、なるほど、とりあえず元の言葉がわかりました。ということで、「Peta Computing」 を Google でチェックしました。
なんと 540 件。マイナーな言葉らしいことが判明して一安心です。本文を読んでみると 1PFLOPS を超える計算機のエリアのことを指す言葉として使われているようです。記事は要約してしまうと、スーパーコンピューターの世界で磨かれた技術がコンピュータの汎用技術としての進歩を支えているのであって、次世代スーパーコンピュータである「ペタコン」によって、より磨かれて家電にも波及するであろう、ということでした。内容自体はとてもまともですね。
この記事を読んでアタマをよぎるのは「マイクロコンピュータ」が「マイコン」と呼ばれて以来の一連の略称です。いまでは普通になった「パーソナルコンピュータ」で「パソコン」も当時には物議もありましたし、「スーパーコンピュータ」が「スパコン」はいまだに違和感で一杯です。「ペタコン」は「スパコン」の後継だけあって、強烈なインパクトです。わたしにはカッコイイとは思えません。これでは次世代の Buzz-word になれないような気がします。どうして普通に「ペタ・コンピュータ」とかいわないのかなあ。
理系嫌い、科学嫌いが問題になる昨今ですが、技術の前にネーミングから考えてみたほうがいいような気がしてならない今日この頃です。
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