最近は、少々のことでは驚かないのですが、お友達に、FolderShare を教えていただいて、久々にかなり驚かされてしまいました。なにをいまさら、という人もいるかもしれませんが、このソフトには驚きました。

FolderShare は、P2P 型のファイル共有ソフトです。P2P のファイル共有というとアヤシゲな雰囲気の言葉に感じてしまいますが、このアプリケーションはいたってまともです。自分で複数台持っている PC/Mac のデータを至極簡単に共有できてしまうのです。この至極簡単というのが、どれくらい簡単かというと、ローカルにあるマシンでも利用してしまうほど簡単なのです。さらに、フォルダを限定してほかの人とも共有する設定もできてしまいます。ファイルの共有というレベルでは、FolderShare はほとんどの用途を満たしてしまいます。下手にコラボレーション機能に力を入れることもなく、十分な機能を満たしているというべきでしょう。本当に、よくできています。

一人一台から一人複数台へと進化(?)している、今日このごろですが、そういう人に特におすすめです。

最近は、P2Pというテクノロジを普通の人にも利用できるUIでラッピングして解放してしまうアプリケーション、サービスの力強さが目立ちます。Skype, ロケーションフリーTV, そしてこの　FolderShare　と、Intelligent Network 全盛の世界では決して生まれることがなかったものに出会えるというのはとても楽しい体験です。というか、World of Ends 万歳です。

でも、これらの道具は、力がありすぎるだけに、悪用や脆弱性といったリスクの度合いも高まります。もちろん、供給者側も最善の努力をするわけで、そうそう問題が発生するわけではありませんが、強すぎる道具は、時として、使い方を誤まると、被害が自分にも跳ね返ってくる恐れがあります。「原子銃はよい武器だが、銃口はどちらにも向けることもできる」ですね。気をつけて活用しましょう。