Webクリエーション・アウォード 「Web人 of the year」 をいただきました
今日、ウェブ広告研究会から、Webクリエーション・アウォードの「Web人 of the year」という賞をいただいてしまいました。日本でのウェブログの普及、認知における貢献、が受賞の理由だそうです。賞をいただくというのはあまりない機会ですし、素直に喜んでいます。いただいた賞に負けないよう、今後も精進していきたいと存じます。
貢献、といいましても、使っていただいた方々あってのことです。これは、まさにウェブログのユーザーの皆様のおかげでいただけた賞だと思います。この場を借りて(って自分のブログですが)、改めて感謝したいと思います。ありがとうございます。
ということで、「贈賞式」(「授」賞式ではないんですね!) というのに行ってきたのですが、他の受賞者は「nike.jp」ウェブマスターの高橋さんがウェブ人大賞、「日月刊木村剛」の木村剛さんや、「ウィキペディア」のギョームさん、「カップヌードル」の白澤さん、奨励賞が「GREE」の田中さんと「HAPPY CITY」の松原さん(代理の須ノ内さんがきていました)といった感じです。また、貢献賞を深水さんとジョイが受賞していました。すでに Broadband Watch の記事になっています。みなさま、おめでとうございます。
こういう機会なので、あらためてまじめな事をいいますと、コミュニケーション・インフラやコンピュータリソースの低コスト化が、社会に浸透しはじめてきた結果、インターネットが世の中に広まってきたときや、ITバブルのころ、盛んに喧伝されていた夢のネット社会の一部がやっと実現できるようになってきたように感じています。ちょっとした情報のデジタル化、双方向での情報流通なら、スクリプト言語レベルでの XMLパーサーとウェブサービス、MySQL や PostgreSQL、SQLite などの RDBMS などが、ソフトウェアのコストも低減し、ITバブル以前のちょっとした企業向けのシステムと同等のことはできてしまいます。ネットワークも当時に比べて数倍早いADSLや光ファイバーが使えますから、結構なことがパソコンやホームサーバでも実現できてしまいます。ウェブログはこのような状況の下で成長してきました。パソコンやネットの低価格化はまだまだ続くでしょうし、今後もこの方向で進んでいくのでしょう。
ナイキやカッブヌードルのように広告主が自分で広告を作るという流れ 、個人がウェブログを使って、いままでにない量の更新を毎日つづけること、というのは、この技術の発展がもたらした低コスト化が背景にあると思っていますし、今後も加速していくと思います。低コスト化がもたらすコミュニケーションの変化が、今後も続くし、それをより進めていくような新しい技術やサービスを考え、開発していきたいと思います。
ちなみに、低コストというのは「お金をけちる」ということではありません。富豪的といいますか、水道哲学的といいますか、以前なら、3分10円だから長電話はダメ、と意識して使っていたのが、いつの間にかIP電話でかけ放題でそんなことをいう人がいなくなってしまう、そんなイメージです。XML やウェブサービスで、たかが、されど日記やブログの情報を交換して、RDBMS に格納するのですから。
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