Autonomic Computing - 天城
IBMのお招きで、天城ホームステッドにて行われた Autonomic Computing のシンポジュームにいってきました。学会や技術者など50人くらいの人が集まりました。
Autonomic Computing ってなんだろう、と思っていたわたしにはよい勉強になりました。
「Autonomic」は日本語にすると「自律」となるのですが、日本語で考える自律とはちょっと距離があるようです。自動化より、ちょっと頭がよい、くらいにとらえるとちょうどよいです。Policy setting による Configuration の自動化、運用状況にあわせたセッティングの自動調整など、人間の手間を省き、ミスも減らしていくことが目的です。Atuomatic よりは Intelligent だという感じですね。
IBMの岩野さんの説明からは、現在のようにシステムの複雑度が増してくると、人間による作業でシステムを構築、運営、維持していくには限界がくるのは目にみえている、今後数年の内に自律的なシステムへの移行を促進していかないと、立ち行かなくなるのではないか、という問題意識が感じられます。また、これまでは、それぞれの会社がそれぞれにソリューションを容易して、その範囲で問題を解決すればよかったのだが、ハードウェアだけでなく、ソフトウェアもマルチベンダーになり、Heterogenic になっていくなか、一社だけで解決できる問題ではなく、学会にも考えてほしい、という話もありました。
Grid Computing や Webservices などのネットワーク環境を活かした新しいコンピュータ環境を考える上では、重要なポイントであり、よく考えておく必要がある分野の一つです。
天城では、業界のいろいろな方との会話ができ、なかなかに面白い三日間でした。標高800m くらいの山の中、静かな環境で考えることができてよかったと思います。
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