キヤノンマーケティングジャパン株式会社が主催の新型ミラーレスカメラ EOS M の体験イベントにいってきました。FansFans で募集していたこのイベント、発表当日の午後の募集で当日開催、というイベントだったので、いろいろと準備不足。残念ながら手持ちの iPhone 4 で撮影した写真しかありませんのであしからず。

・EOS M スペシャルサイト

前半はキヤノンの方からの開発コンセプトなどについてのお話、後半が実際に開発中の実機の体験でした。なお、撮影データはいただけませんでした。

EOS M の特徴は APS-C 搭載のミラーレス。撮像素子がデジタル一眼レフと同じサイズというところが一つ目のポイント。これでマウンタさえ用意すれば、いままでの EOS の EF レンズがそのままの感覚で使えるということですね。小さくしたといってもちゃんと光学軸に、液晶パネル、アクセサリシューに三脚座がちゃんと「ほぼ」あわせてあり、使い勝手も配慮されています。これは Kiss X6i をそのまま小さくしたというのが正解だと思います。

ただ、そのまま小さくしただけではなくて、タッチパネル液晶で操作系を随分かえてきていることも特徴です。リングつきの4方向ボタンとタッチパネルのコンビネーションは悪くない感じです。撮影した写真の拡大は二本指で iPhone みたいにピンチイン、ピンチアウト。ちょっとカクカクしていましたが、そこそこ早く動きます。サムネイムまでささっといけるので面白いですね。ちなみに次の写真は手元の iPhone 4 の Clock アプリを 22mmのパンケーキでギリギリまでよって撮った写真をピンチで拡大してみた結果です。

タッチバネル操作だと手ブレなど気になるかと思ったのですが、EF-Mレンズだと、比較的軽いのでタッチパネルでもそれなりに撮影できる感じがしました。マウンタつけて重いレンズを使ったら厳しいかもしれません。

説明で強調されていたフォーカススピードですが、ズームレンズでは結構早くて、パンケーキのほうはジンワリとくる感じでした。レリーズ半押しでフォーカスするよりも、タッチパネルでフォーカスするほうがサクサクした感じになります。多分設定してあったモードでシーン分析してフォーカスエリアを探すまでの時間が結構かかっている印象で、その部分を短縮できるからですかね。このあたり含めて、発売までにさらにチューニングされるんじゃないかと思います。とにかくタッチパネルはいい感じでした。

気になる質問、一応ぶつけてみました。EVF ですが、最初は EOS アクセサリとの互換を重視したので用意していない、要望が多かったら考えるかもしれません、でした。また、EF-M レンズについても同様で、とりあえずマウンタを用意しているので、ほかのレンズはとりあえずこちらで... といった感じ。どうなんでしょうね。

ターゲットは20代-30代のデジタル一眼を使っていない、コンデジからの乗り換え層ということで、EOS Kiss と思いっきりかぶっているような気がしたんですが、さらにその印象が強くなったのが、EOS 学園ではなくミラーレス EOS の体験教室も準備しているという話。EOS M が新しいエントリークラスになっていくんでしょうね。また、ターゲットにあわせてかカラーバリエーションも4色。4色ともなかなかいい感じですが、個人的には白か黒がいいと思いました。やっぱり黒が無難かな...。

今回販売される中では、キヤノンさんの一押しはダブルレンズキットだそうですが、小型の新型スピードライトとマウントアダプタもセットになっていました。実際、EOS M を使おうとすると標準ズームだけでは物足りなさそうで、レンズは2本欲しい感じです。折角の小型機なので、専用のレンズでなるべくコンパクトに使いたいですね。

全体的にみて、物としての作り込みはとてもしっかりしている印象です。手にしっくりくる質感にはとてもクラクラきました。ソフトウェアがしっかりすれば、かなりいいんじゃないでしょうか。思わず Buy Now してしまいそうですが発売は9月でした。アブナイアブナイ。

個人的に、デジタル一眼レフもコンデジも、もうそろそろ使い始めて数年なので、リプレースも考えてはいるのですが、コンデジは iPhone でいいんじゃないかと思い、それを越える画質を求める一眼はどうするか。フルサイズ機も気になりますが、デカくて、APS-C サイズも悪くないと思っていたところに EOS M。持ち運び易さというか使い勝手と画質のバランスがとにかく悩ましいのですが、あまり多くないにしてもレンズ資産もありますから、とにかく悩ましいですね。

ちなみに夜のイベントだったので、サンドイッチをいただいたのですが、これが麹町カフェのランチボックス。ちょっと不意をつかれました。はい。