個人情報を扱うリスク
Yahoo! BB から500円がとどきました。500円が多い/少ないというのは別にして、個人情報の扱い方がよりよい方向に変化する、よいきっかけになればいいと思います。
個人情報をたくさん集めてマーケティングに利用するというビジネスモデルのもと、大量に情報を集める会社があるように思いますが、逆にそういうことを毛嫌いする人も増えていると思います。IT化が進んだ結果、情報の伝播速度や範囲は非常に大きくなり、いままでであれば不可能だった、こまかい情報をつきあわせてトレースすることなどが少しずつ簡単になってきています。でも、自分の個人情報が、もし誤って伝えられてしまったときなどは、訂正したり、削除したりするための方法は、あんまり変わっていないような気がしますし、そもそも難しかったりするので、個人情報をそもそも出したがらない人が増えてくるのは当然ではないでしょうか。
個人の意識が向上するとで、これまでは集めれば集めるほどなんか価値がありそうであった個人情報ですが、Yahoo! BB の例でわかるように、リスクに変わってきています。扱いを間違えると、逆に情報量があるほど損害も大きくなるわけで、集めれば集めるほどリスクは増大します。高いリスクをもつ情報を安全に保管したり、利用するために、情報を守るコストも発生します。今後もリスクはどんどん増えていくと思います。
必要以上の情報を集めないようにすれば、これらのリスクはいくらか低減できるのではないか、そのように考えています。個人情報を持たないでサービスを提供できればそれに越したことがない、持たないためにリスクが少なくコストも安いので、その分よいサービスを提供できるのではないか、などなど。リスクを増やすような情報はなるべく預からず、でも、よりよいサービスを実現する、そんな方法がないか、考えてみたいと思う今日このごろです。
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