たてもの本
以前から、たてものを見たりするのが好きで、立派な建物やヘンテコな建物を見ると、ついフラフラと足が向いてしまいます。建築マップを片手に「大阪」「京都」「東京」と散歩してみたりしたものです。
いつからなのかしりませんが、世は建築ブームといいますか、建築家って、「オッシャレー」みたいな雑誌の特集みたいなのがたくさんあってびっくりしています。ブランドとかファッションとか、そういうものの一部になってしまっているのでしょうか? 個人的には、サイゾー連載「ばかけんちく探偵団」なノリのほうが好きです。
世の中の流れにいまいちのっていないような気がするので、わたしの好きな「たてもの本」をいくつかご紹介します。
まずは「渡辺篤史のこんな家を建てたい(文庫版)」、ご存知、渡辺篤史さんが大人気長寿番組「建もの探訪」でこれまでに訪ねてきた普通の家々をふりかえる本です。普通といっても、建築家の先生に頼んだ家もあったり、たまのスペシャルでは芦屋の豪邸を訪ねたりと、さまざまです。家を建てて、一国一城の主になったあかつきには、是非、渡辺篤史さんに来ていただきたい、と想いを強くした本です。シリーズ化しており、第二弾「渡辺篤史のこんな家に住みたい」、第三弾「渡辺篤史のこんな家で暮したい」もおすすめです。もちろん、DVDもあります。
篤史さんに惚れたところで、次は風間やんわり「あつし渡辺の探訪びより」です。イブニングに連載されていたコミックです。イブニング紙上で初めて見た瞬間に爆笑してしまったのですが、ネタがいつまで続くんだろうと心配してたら、案の上、大変だったようです。ともかく連載は続き単行本一冊分にもなり、なんと本家、渡辺篤史さんとの対談までおまけについているというこの本、おすすめです。
最近見付けたのが「間取りの手帖」です。新書版のこの本、カバーがなかなか素敵ですが、オシャレ系かと侮るなかれ。一ベージ目から爆笑です。ただ間取りが載っているだけなのですが。
以前、いまの住処を探しているときに不動産屋さんにいわれた「ヘンテコな間取りの部屋にデザイン系って書いて広告つけるといいんですよ」って言葉が頭をよぎりました。そうです。デザイナーマンションもブームですが、バカと天才が紙一重なのと同様、オシャレ系とばかけんちく系も紙一重だと思いました。
ともかく、建築に興味のある方には、ご一読をおすすめします。
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