映画「トータル・フィアーズ」を先行レイトショーで観てきました。9.11のような航空機テロを見事に予言(?)していたトム・クランシーの「恐怖の総和(The Sum of All Fears)」が原作です。トム・クランシーも満足らしいこの映画、米国では結構当たっているようです。原作はかなりの大作なのですが、しっかり映画にしていて、なかなかに楽しめました。

原作との大きな違いは、主人公のライアンが若いこと。のちのライアン大統領編へと続くために重要となるエンディングのエピソードを捨ててまで若くしなければならないところは、興業的な理由でしょうか。それでも、原作を読んだことがなかったり、そもそもテクノスリラーや外交問題時事ネタがわからないとついていけないほどに内容満載で、予備知識がないとつらい映画でした。個人的には、もうちょっと細かいところまで、と思うところもあるのですが、よくぞ2時間にまとめたと思うべきでしょう。

しかし、核兵器テロの恐怖は以前以上に増えているのは間違いなく、いつ、どこで同じようなことが起きても不思議でないと思うとぞっとします。恐怖の総和への連鎖は一人一人が冷静に対応する以外、どうすることもできないと思うのですが、最初の一手を防ぐにはどうすればいいのでしょうかね。