dh memoranda

徒然なるままに日暮らしブログに向かいて...

blog と diary

米国で blog 流行?と聞いたときは、日本の日記ブームがとうとう海外に伝搬したのかな、と冷ややかに見ていたのですが、最近、なぜか blog 用ツールのインストールばかりしているような気がします。

Movable Type に続いて、今度は pMachine を試しています。二つを比較すると、前者は weblog/comment に集中しているのに比べ、後者は、メーリングリストのサポートや log on/off などコミュニティ志向が強い印象です。Movable Type は perl で書かれていて、template(html), contents, style sheet がほぼ分離できていますが、pMachine は PHP で出来ていて、テンプレートは php ファイルを編集し、ここブロックの中まで編集しやすく、よりカスタマイズができる仕様になっています。日本だと、HNS とか tDiary とかでしょうか。これらもいろいろできます。メガ日記はちょっと違うか。

日記の内容を日米比較してみるのもいいかもしれませんけど、それはその手の方におまかせして、システム面に注目しています。ツールを比較してみていると方向性としてはと「ニュースサイトの運営支援」「個人の個人による Publishing 支援」「便利な日記帳」「日記を通したコミュニケーション支援」などあるかと思いますが、日本のシステムはどちからというと個人の日記に重きを、海外系のツールは publishing を軸にしているような気がします。

インターネットの出現でだれでも情報発信ができる、という論調もありました。結局情報発信のコストのうち、デリバリーコストだけが削減できただけで、制作や編集、資金の回収などのコストはそのままであったため、結局は大手マスコミサイトやニュースサイトが中心になったのだと思っています。blog ツールによって、個人レベルでの編集やpublishingコストの削減ができれば、あとは、読んでもらうに耐える文章を書く、でしょうか。もちろん、publishing に見合う対価を回収するための方法も課題です。

ちなみに、publishing にあたるよい日本語をどなたかご存じないですか?ネットの出現もあり「出版」って違うような気がします。辞書などみると、「公開」という意味もあろうとは思いますが、ちょっと違うような。