Movable Type 2.64 Japanese Language Pack 2003-7-21 版 ひらた だいじ 目次 一、 はじめに 二、 インストール方法 三、 利用方法 四、 Movable Type の日本語対応 五、さいごに 一、 はじめに Movable Type 2.64 の編集画面を日本語化するための Language Pack です。 以下のファイルから構成されています。 - ja.pm.utf-8 ja.pm (utf-8 版) - ja.pm.euc-jp ja.pm (euc-jp 版) - lang-ja/ 日本語化された images ファイル - README.ja 説明 (このファイル) - README.en 説明 (English) - mt-ja-patch Movable Type を日本語化するためのパッチ - mt-ja-patch.cgi Movable Type を日本語化するためのパッチCGI - patch cgi で利用するpatch コマンド - styles.css Mac IE でフォームの文字化けに対応するための スタイルシート この Language Pack は、Movable Type のサイトで利用する漢字コードが EUC-JP, UTF-8 のとき動作することを確認しています。Shift_JIS では動作し ないことを確認しています。いまのところ、Shift_JIS で動作させる方法はあ りません。この Language Pack を利用したい場合は、Movable Type が利用す る漢字コードを EUC-JP もしくは UTF-8 に設定することをおすすめします。 異なる文字コードを利用しているサイト間の TrackBack の文字化けや Bookmarklet、Mail配信の文字化け対策を含めた、日本語を利用するための 修正個所も下に説明しています。参考にしてください。 二、 インストール方法 まだ、Movable Type をインストールしていない場合は、四、の日本語化 を先に読んでください。 すでに Movable Type を利用している場合など、Language Pack だけを インストールする方法は次の通りです。 1. MovableType のディレクトリ (mt.cfg のあるところ) を [MT] とすると [MT]/extlib/MT/L10N/ に、ja.pm をコピーしてください。UTF-8 のサイ トでは、ja.pm.utf-8 を、EUC-JP のサイトでは、 ja.pm.euc-jp を名前 を ja.pm に変えてコピーしてください。 2. lang-ja の中にある画像ファイルを、すべて [MT]/images/lang-ja/ に コピーしてください。ディレクトリがないときは、作ってください。 mt.cfg に StaticWebPath を設定している方は、指定しているディレク トリの下にある images に lang-ja を作成してコピーしてください。 以上でインストールは完了です。 三、 利用方法 インストールした Language Pack を利用する方法は、次の通りです。 1. Movbale Type の編集画面にログインする。 2. Edit Profile で自分のプロファイルの編集画面に移る 3. Prefered Language で Japanese を選択し、SAVE する SAVE すると、画面が日本語になるはずです。もし、2 で Japanese が選択 できない(でてこない)ときは、インストールに問題があります。もう一度、イ ンストールができているか確認してください。 四、 Movable Type の日本語対応 初めて Movable Type をインストールする場合には、日本語での文字コード の扱いなどのための修正を行う必要があります。修正のためには、同梱のパッ チを利用することができます。 パッチを利用するには、以下のような手順になります。 1. Movable Type をインストールする 2. 日本語化のための修正を行う 3. 日本語化ランゲージパックのインストール 4. styles.css の修正 5. Jcode.pm のインストール 以下、順に説明します。 1. Movable Type のインストール Movable Type 自体をインストールします。インストールの詳細については、 Movable Type 自体のドキュメントなどを参照してください。Movable Type で 日本語を扱えるようにするために、mt.cfg に次のように設定します。 a) mt.cfg の PublishCharset を UTF-8, EUC-JP, Shift_JIS などにする b) mt.cfg の NoHTMLEntities 1 のコメントを外す 2. 日本語化のための修正を行う 日本語化のための修正を同梱のファイル「mt-ja-patch」にまとめてあります。 patch コマンドを利用してパッチを当てるほか、自動的に修正するためのCGIを 利用することができます。CGI を利用する場合には、Movable Type をインストー ルしたディレクトリ (mt.cgi のあるディレクトリ) に - mt-ja-patch - mt-ja-patch.cgi - patch の三つのファイルを置いて「mt-ja-patch.cgi」をブラウザから実行します。 3. 日本語化ランゲージパックのインストール 「二、 インストール方法」で説明しているように、ja.pm と lang-ja を サーバ上の Movable Type のあるディレクトリにコピーして設置します。 4. styles.css の修正 Macintosh 上で IE を利用する場合には、フォームの文字化けが発生しま す。これを防ぐために、styles.css を置き換えます。標準では、mt.cgi と 同じディレクトリにありますが、mt.cfg の StaticWebPach を設定している 場合には、そのディレクトリの styles.css と置き換えてください。 5. Jcode.pm のインストール http://search.cpan.org/CPAN/authors/id/D/DA/DANKOGAI/Jcode-0.82.tar.gz などから Jcode をダウンロード後、取りだした Jcode.pm と Jcode ディレク トリを extlib 直下に置いてください。 (日本語化の詳細) mt-ja-patch にて変更される部分は以下の通りです。 1. lib/MT/default-templates.pl の中で指定されている en-us と設定 されている部分、209, 564行目を ja に変更します。 Movable Type で利用するデフォルトのテンプレートに埋めこまれます。 2. lib/MT/App/TrackBack.pm の121行目 no_utf8(... の次の行に require Jcode; my $charset = {'Shift_JIS'=>'sjis','ISO-2022-JP'=>'jis','EUC-JP'=>'euc', 'UTF-8'=>'utf8'}->{$app->{cfg}->PublishCharset} || 'utf8'; $title = Jcode->new($title)->$charset(); $excerpt = Jcode->new($excerpt)->$charset(); $blog_name = Jcode->new($blog_name)->$charset(); を追加します。また、72, 80行目付近の iso-8859-1 を $app->{cfg}->PublishCharset に変更し、 266行目付近、en-us の en-us を ja にします。 3. lib/MT/Mail.pm の 20行目 SIG の次の行に require Jcode; $body = Jcode->new($body)->jis; $hdrs->{Subject} = Jcode->new($hdrs->{Subject})->mime_encode; $hdrs->{'Content-Type'} = qq(text/plain; charset="iso-2022-jp"); $hdrs->{'Content-Transfer-Encoding'} = "7bit"; の 5行を追加します。 4. lib/MT/App/CMS.pm の9行目付近に use Jcode; を追加します。また、209行目付近の $param->{bm_show}... の下に my $charset = { 'Shift_JIS'=>'sjis','ISO-2022-JP'=>'jis','EUC-JP'=> 'euc', 'UTF-8'=>'utf8'}->{$app->{cfg}->PublishCharset} || 'utf8'; $param->{text} = Jcode->new($param->{text})->$charset(); $param->{link_title} = Jcode->new($param->{link_title})->$charset(); $param->{link_href} = Jcode->new($param->{link_href})->$charset(); を追加します。また、625行目付近の if ($q->param('is_bm')) { の行の下に my $charset = { 'Shift_JIS'=>'sjis','ISO-2022-JP'=>'jis','EUC-JP'=> 'euc', 'UTF-8'=>'utf8'}->{$app->{cfg}->PublishCharset} || 'utf8'; を、628行目 $param{text}... と scalar $q->param("link_title"), の間に、 map{Jcode->new($_)->$charset()} を追加します。 1526 行目の $row->{"status_$row->{status_text}"} = 1; を $row->{"status_" . MT::Entry::status_text($obj->status)} = 1; に変更します。 2588 行目の $subj =~ s![\x80-\xFF]!!g; の行頭に # を入れて コメントアウトします。 五、さいごに 本 Language Pack は無保証です。十分注意して作成していますが、自己責 任の下、利用してください。また、ja.pm と日本語ビットマップは、Movable Type と同じライセンスが適用されます。 翻訳は、Movable Type の英語版 sample を基にしていますが、編集画面を 見ながら意訳している部分も多々あります。日本語のミスなど翻訳の責任は、 ひらたにあります。問題や疑問があれば、ひらたまで連絡してください。また ミスを見つけて報告いただいた方には、この場を借りて感謝します。 日本語化の変更については、みらのさんの MT-2.51 - 2.64 へのパッチをも とに、氏のサイトで議論された内容など付加して作りました。詳しくは氏のサ イト http://rebecca.ac/milano/mt/ を参照してください。 同梱の patch は Moogle Stuffy Software の著作物です。詳しくは http://search.cpan.org/author/SDAGUE/ppt-0.12/bin/patch を見てください。 Movable Type という、素晴しいツールを作った、Ben Trott, Mena Trott に感謝します。 2003.7.21 ひらた, hirata@uva.ne.jp, http://uva.jp/dh/mt/