Movable Type 2.63 Japanese Language Pack 2003-3-16 版 ひらた だいじ 一、 はじめに Movable Type 2.63 の編集画面を日本語化するための Language Pack です。 以下のファイルから構成されています。 - ja.pm.utf-8 ja.pm (utf-8 版) - ja.pm.euc-jp ja.pm (euc-jp 版) - patch/ 日本語化パッチファイル (みらのさん作) - lang-ja/ 日本語化された images ファイル - README.ja 説明 (このファイル) - README.en 説明 (English) この Language Pack は、Movable Type のサイトで利用する漢字コードが EUC-JP, UTF-8 のとき動作することを確認しています。Shift_JIS では動作し ないことを確認しています。いまのところ、Shift_JIS で動作させる方法はあ りません。この Language Pack を利用したい場合は、Movable Type が利用す る漢字コードを EUC-JP もしくは UTF-8 に設定することをおすすめします。 異なる文字コードを利用しているサイト間の TrackBack の文字化けや Bookmarklet、Mail配信の文字化け対策を含めた、日本語を利用するための 修正個所も下に説明しています。参考にしてください。 二、 インストール方法 インストール方法には二種類あります。一つはみらのさんが作ったパッチ を適用する方法、もうひとつは自分の手で行う方法です。ランゲージパック のインストールと日本語対応のパッチを同時に行うこと使えるのであれば、 パッチを利用したほうが簡単なので、おすすめです。パッチが利用できない 場合は、ランゲージパックのインストール (ニの二) の後、必要に応じて、 Movable Type 本体の日本語化 (四) を行ってください。 二の一 パッチを利用する場合 パッチを利用すると、日本語ランゲージパックのインストールと、四で説 明する、Movable Type の日本語対応を同時に行うことができます。パッチ は、Windows 環境用と、その他 (主にunix環境用) の二種類あります。自分 の環境に合わせて選んでください。 1. Windows 環境でパッチをあてる方法 Movable Type 2.63 を展開したディレクトリ (mt.cfg があるところ) にある、images ディレクトリの中に、lang-ja ディレクトリを作って ください。次に patch ディレクトリにある MT.euc.EXE または MT.utf8.EXE を Movable Type を展開したディレクトリにコピーして から実行します。利用する漢字コードに合わせて、EUC-JP 化するなら MT.euc.EXE を、UTF-8 化するなら MT.utf8.EXE を実行してください。 実行が終了し「正常終了」と表示されたら、完了です。 2. patch コマンドを利用する場合 (主に unix 環境) Movable Type 2.63 展開したディレクトリで patch -p1 < MT.euc.patch (もしくは patch -p1 < MT.utf8.patch ) を実行します。次に、images ディレクトリの下に lang-ja ディレクトリ を作り、中に、ランゲージパックの lang-ja の下の gif ファイルをす べてコピーしてください。 以上が終了したら、三、利用方法のとおり行うとランゲージパックが利用 できるようになります。 二の二 自分の手で行う場合 すでに Movable Type を利用している場合など、Language Pack だけを インストールする方法は次の通りです。 1. MovableType のディレクトリ (mt.cfg のあるところ) を [MT] とすると [MT]/extlib/MT/L10N/ に、ja.pm をコピーしてください。UTF-8 のサイ トでは、ja.pm.utf-8 を、EUC-JP のサイトでは、 ja.pm.euc-jp を名前 を ja.pm に変えてコピーしてください。 2. lang-ja の中にある画像ファイルを、すべて [MT]/images/lang-ja/ に コピーしてください。ディレクトリがないときは、作ってください。 mt.cfg に StaticWebPath を設定している方は、指定しているディレク トリの下にある images に lang-ja を作成してコピーしてください。 以上でインストールは完了です。必要に応じて、四の日本語化を行ってくだ さい。 三、 利用方法 インストールした Language Pack を利用する方法は、次の通りです。 1. Movbale Type の編集画面にログインする。 2. Edit Profile で自分のプロファイルの編集画面に移る 3. Prefered Language で Japanese を選択し、SAVE する SAVE すると、画面が日本語になるはずです。もし、2 で Japanese が選択 できない(でてこない)ときは、インストールに問題があります。もう一度、イ ンストールができているか確認してください。 四、 Movable Type の日本語対応 Movable Type のL10N対応も徐々に進んでおり、単独で使うだけであれば、 それほど問題はないように思います。しかし、一部日本の環境にあっていな い部分が残っており、以下のように修正されることをおすすめします。 Movable Type で日本語を扱えるようにするには、MT を展開したディレクト リ上で次のようにします。2.6 を対象にしています。それ以前のバージョンの 場合は、そのバージョンに対応した Language Pack を入手してください。 1. mt.cfg の PublishCharset を EUC-JP, UTF-8, Shift_JIS などにする 2. mt.cfg の NoHTMLEntities 1 のコメントを外す 以上です。以下の 3-は環境によっては必要になるかもしれません。 3. lib/MT/default-templates.pl の中で指定されている en-us と設定 されている部分、209, 564行目を ja に変更します。 Movable Type で利用するデフォルトのテンプレートに埋めこまれます。 4. styles.css で指定されているフォントの設定を、環境に応じて変更しま す。Movable Type の編集画面に利用されているフォントを変更しないと、 MacOS X の Internet Explorer では、New Entry などの画面の textarea で文字化けします。font-family の設定を全部削除した上で、textarea に MacOS 用のフォント(Hiragino Kaku Gothic Pro W3 など) を指定します。 5. lib/MT/App/TrackBack.pm の121行目 no_utf8(... の次の行に require Jcode; my $charset = {'Shift_JIS'=>'sjis','ISO-2022-JP'=>'jis','EUC-JP'=>'euc', 'UTF-8'=>'utf8'}->{$app->{cfg}->PublishCharset} || 'utf8'; $title = Jcode->new($title)->$charset(); $excerpt = Jcode->new($excerpt)->$charset(); $blog_name = Jcode->new($blog_name)->$charset(); を追加します。また、72, 80行目付近の iso-8859-1 を $app->{cfg}->PublishCharset に変更し、 266行目付近、en-us の en-us を ja にします。 6. lib/MT/Mail.pm の 20行目 SIG の次の行に require Jcode; $body = Jcode->new($body)->jis; $hdrs->{Subject} = Jcode->new($hdrs->{Subject})->mime_encode; $hdrs->{'Content-Type'} = qq(text/plain; charset="iso-2022-jp"); $hdrs->{'Content-Transfer-Encoding'} = "7bit"; の 5行を追加します。 7. lib/MT/App/CMS.pm の9行目付近に use Jcode; を追加します。また、209行目付近の $param->{bm_show}... の下に my $charset = { 'Shift_JIS'=>'sjis','ISO-2022-JP'=>'jis','EUC-JP'=> 'euc', 'UTF-8'=>'utf8'}->{$app->{cfg}->PublishCharset} || 'utf8'; $param->{text} = Jcode->new($param->{text})->$charset(); $param->{link_title} = Jcode->new($param->{link_title})->$charset(); $param->{link_href} = Jcode->new($param->{link_href})->$charset(); を追加します。また、625行目付近の if ($q->param('is_bm')) { の行の下に my $charset = { 'Shift_JIS'=>'sjis','ISO-2022-JP'=>'jis','EUC-JP'=> 'euc', 'UTF-8'=>'utf8'}->{$app->{cfg}->PublishCharset} || 'utf8'; を、628行目 $param{text}... と scalar $q->param("link_title"), の間に、 map{Jcode->new($_)->$charset()} を追加します。 5-7 の変更については、Jcode.pm をインストールする必要があります。 http://search.cpan.org/CPAN/authors/id/D/DA/DANKOGAI/Jcode-0.82.tar.gz などからダウンロード後、取りだした Jcode.pm と Jcode ディレクトリを extlib 直下に置いてください。 コメントなどのポップアップが文字化けするときは、以下の修正も加えると直る かもしれません。 8. lib/MT/App.pm の 56行目 $app->{charset} を $app->{cfg}->PublishCharset に変更します。 五、さいごに 本 Language Pack は無保証です。十分注意して作成していますが、自己責 任の下、利用してください。 翻訳は、Movable Type の英語版 sample を基にしていますが、編集画面を 見ながら意訳している部分も多々あります。日本語のミスなど翻訳の責任は、 ひらたにあります。問題や疑問があれば、ひらたまで連絡してください。また これまでにミスを見つけて報告いただいた方には、この場を借りて感謝します。 日本語化のパッチは、みらのさん ( http://rebecca.ac/milano/mt/ ) によるものです。利用については氏の説明も 合わせて参照してください。パッチ適用後のMovableTypeで何か問題が起きたら、 http://rebecca.ac/milano/mt/archives/000168.html で報告してください。 詳しい説明は、みらのさんによる説明書 patch/README.txt (windows用) patch/README_unix.txt (patch コマンド用) を参照してください。 Movable Type という、素晴しいツールを作った、Ben Trott, Mena Trott に感謝します。 2003.3.16 ひらた, hirata@uva.ne.jp, http://uva.jp/dh/mt/