Movable Type 2.6 Japanese Language Pack 2003-2-14 版 ひらた だいじ 一、 はじめに Movable Type 2.6 の編集画面を日本語化するための Language Pack です。 以下のファイルから構成されています。 - ja.pm.utf-8 ja.pm (utf-8 版) - ja.pm.euc-jp ja.pm (euc-jp 版) - lang-ja/ 日本語化された images ファイル - README.ja 説明 (このファイル) - README.en 説明 (English) この Language Pack は、Movable Type のサイトで利用する漢字コードが EUC-JP, UTF-8 のとき動作することを確認しています。Shift_JIS では動作し ないことを確認しています。いまのところ、Shift_JIS で動作させる方法はあ りません。この Language Pack を利用したい場合は、Movable Type が利用す る漢字コードを EUC-JP もしくは UTF-8 に設定することをおすすめします。 異なる文字コードを利用しているサイト間の TrackBack の文字化けや Bookmarklet、Mail配信の文字化け対策を含めた、日本語を利用するための 修正個所も下に説明しています。参考にしてください。 二、 インストール方法 すでに Movable Type を利用している場合など、Language Pack だけを インストールする方法は次の通りです。 1. MovableType のディレクトリ (mt.cfg のあるところ) を [MT] とすると [MT]/extlib/MT/L10N/ に、ja.pm をコピーしてください。UTF-8 のサイ トでは、ja.pm.utf-8 を、EUC-JP のサイトでは、 ja.pm.euc-jp を名前 を ja.pm に変えてコピーしてください。 2. lang-ja の中にある画像ファイルを、すべて [MT]/images/lang-ja/ に コピーしてください。ディレクトリがないときは、作ってください。 mt.cfg に StaticWebPath を設定している方は、指定しているディレク トリの下にある images に lang-ja を作成してコピーしてください。 以上でインストールは完了です。 三、 利用方法 インストールした Language Pack を利用する方法は、次の通りです。 1. Movbale Type の編集画面にログインする。 2. Edit Profile で自分のプロファイルの編集画面に移る 3. Prefered Language で Japanese を選択し、SAVE する SAVE すると、画面が日本語になるはずです。もし、2 で Japanese が選択 できない(でてこない)ときは、インストールに問題があります。もう一度、イ ンストールができているか確認してください。 四、 Movable Type の日本語対応 Movable Type のL10N対応も徐々に進んでおり、単独で使うだけであれば、 それほど問題はないように思います。しかし、一部日本の環境にあっていな い部分が残っており、以下のように修正されることをおすすめします。 Movable Type で日本語を扱えるようにするには、MT を展開したディレクト リ上で次のようにします。2.6 を対象にしています。それ以前のバージョンの 場合は、そのバージョンに対応した Language Pack を入手してください。 1. mt.cfg の PublishCharset を EUC-JP, UTF-8, Shift_JIS などにする 2. mt.cfg の NoHTMLEntities 1 のコメントを外す 以上です。以下の 3-は環境によっては必要になるかもしれません。 3. lib/MT/default-templates.pl の中で指定されている en-us と設定 されている部分、209, 564行目を ja に変更します。 Movable Type で利用するデフォルトのテンプレートに埋めこまれます。 4. styles.css で指定されているフォントの設定を、環境に応じて変更しま す。Movable Type の編集画面に利用されているフォントを変更しないと、 MacOS X の Internet Explorer では、New Entry などの画面の textarea で文字化けします。font-family の設定を全部削除した上で、textarea に MacOS 用のフォント(Hiragino Kaku Gothic Pro W3 など) を指定します。 5. lib/MT/App/TrackBack.pm の121行目 no_utf8(... の次の行に require Jcode; my $charset = {'Shift_JIS'=>'sjis','ISO-2022-JP'=>'jis','EUC-JP'=>'euc', 'UTF-8'=>'utf8'}->{$app->{cfg}->PublishCharset} || 'utf8'; $title = Jcode->new($title)->$charset; $excerpt = Jcode->new($excerpt)->$charset; $blog_name = Jcode->new($blog_name)->$charset; を追加します。また、72, 80行目付近の iso-8859-1 を $app->{cfg}->PublishCharset に変更し、 266行目付近、en-us の en-us を ja にします。 6. lib/MT/Mail.pm の 20行目 SIG の次の行に require Jcode; $body = Jcode->new($body)->jis; $hdrs->{Subject} = Jcode->new($hdrs->{Subject})->mime_encode; $hdrs->{'Content-Type'} = qq(text/plain; charset="iso-2022-jp"); $hdrs->{'Content-Transfer-Encoding'} = "7bit"; の 5行を追加します。 7. lib/MT/App/CMS.pm の9行目付近に use Jcode; を追加します。また、209行目付近の $param->{bm_show}... の下に my $charset = { 'Shift_JIS'=>'sjis','ISO-2022-JP'=>'jis','EUC-JP'=> 'euc', 'UTF-8'=>'utf8'}->{$app->{cfg}->PublishCharset} || 'utf8'; $param->{text} = Jcode->new($param->{text})->$charset; $param->{link_title} = Jcode->new($param->{link_title})->$charset; $param->{link_href} = Jcode->new($param->{link_href})->$charset; を追加します。また、623行目付近の if ($q->param('is_bm')) { の行の下に my $charset = { 'Shift_JIS'=>'sjis','ISO-2022-JP'=>'jis','EUC-JP'=> 'euc', 'UTF-8'=>'utf8'}->{$app->{cfg}->PublishCharset} || 'utf8'; を、625行目 $param{text}... と scalar $q->param("link_title"), の間に、 map{Jcode->new($_)->$charset} を追加します。 5-7 の変更については、Jcode.pm をインストールする必要があります。 http://search.cpan.org/CPAN/authors/id/D/DA/DANKOGAI/Jcode-0.82.tar.gz などからダウンロード後、取りだした Jcode.pm と Jcode ディレクトリを extlib 直下に置いてください。 コメントなどのポップアップが文字化けするときは、以下の修正も加えると直る かもしれません。 8. lib/MT/App.pm の 56行目 $app->{charset} を $app->{cfg}->PublishCharset; に変更します。 五、さいごに 本 Language Pack は無保証です。十分注意して作成していますが、自己責 任の下、利用してください。 翻訳は、Movable Type の英語版 sample を基にしていますが、編集画面を 見ながら意訳している部分も多々あります。日本語のミスなど翻訳の責任は、 ひらたにあります。問題や疑問があれば、ひらたまで連絡してください。また ミスを見つけて報告いただいた方には、この場を借りて感謝します。 四の 5-7 の変更については、Milano氏の MT-2.51 へのパッチをもとに、氏 のサイトで議論された内容など付加して作りました。詳しくは氏のサイト http://rebecca.ac/milano/mt/ を参照してください。 Movable Type という、素晴しいツールを作った、Ben Trott, Mena Trott に感謝します。 2003.2.14 ひらた, hirata@uva.ne.jp, http://uva.jp/dh/mt/